Claude Sonnet 5.5 vs Opus 5.5:同じ依頼で実測比較
Jonhisking · 2026年10月10日

Claude Sonnet 5.5 は、Opus 5.5 よりトークン単価が50%安いモデルです。単価が安いぶん、出来も落ちるのでしょうか。2026年10月9日、Opus 5.5 の effort 実測 とまったく同じブロック崩しの依頼を Sonnet 5.5 に medium と high で1回ずつ実行し、Opus 5.5 と時間・トークン・費用・出来上がったものを1対1で比べました。最も安い組み合わせは37秒で $0.25、最も高い組み合わせは1分50秒で $0.75 でした。4つのゲームを実際に遊んだ感想と、普段2つのモデルを使ってきた経験もあわせてまとめました。
Sonnet 5.5 と Opus 5.5 の料金
Anthropic 公式の料金ページによる、100万トークンあたりの料金です。
| 項目 | Sonnet 5.5 | Opus 5.5 | 差 |
|---|---|---|---|
| 入力 | $2 | $4 | Sonnet が50%安い |
| 出力 | $10 | $20 | Sonnet が50%安い |
| キャッシュ書き込み(5分) | $2.50 | $5 | Sonnet が50%安い |
| キャッシュ読み込み | $0.10 | $0.20 | Sonnet が50%安い |
- 同じトークン量なら、Sonnet はちょうど50%安くなります。 ただ実際の費用は、モデルが作業で使うトークン量によって変わります。そこで同じ依頼で実際に測りました。
- どちらのモデルもキャッシュ読み込みは入力料金の5%です。 同じ資料や会話を何度も読む作業なら、どちらでもキャッシュの効果が大きくなります。
計測方法
- 環境: Opus 5.5 の effort 実測と同じ Windows PC、同じ Claude Code
- 依頼(原文のまま): "Make a brick-breaker game that runs in the browser as a single file named index.html in the current folder. It needs 2 levels, a score display and 3 lives, and it must be playable with the keyboard and the mouse. Write the file and finish." ブラウザで動くブロック崩しを HTML ファイル1つで、2レベル、スコア、ライフ3つ、キーボード・マウス操作で作るという内容です。
- 方法: Sonnet 5.5 を
--effort mediumと--effort highで1回ずつ実行し、同じ日に測った Opus 5.5 の medium・high の結果と比べました。段階ごとに別のフォルダを使いました。 - 計測: トークンと費用は無料ツール ccusage で、時間は開始・終了時刻で測りました。費用は API 料金に換算した値です。
計測結果:時間・トークン・費用
| モデル · effort | かかった時間 | 出力トークン | 合計トークン | 費用 | ゲームのコード |
|---|---|---|---|---|---|
| Sonnet 5.5 · medium | 37秒 | 4,100 | 115,073 | $0.25 | 198行 |
| Opus 5.5 · medium | 52秒 | 6,299 | 133,428 | $0.56 | 358行 |
| Sonnet 5.5 · high | 58秒 | 8,073 | 137,593 | $0.30 | 398行 |
| Opus 5.5 · high | 1分50秒 | 12,376 | 222,854 | $0.75 | 523行 |
- 同じ effort なら Sonnet が55〜60%安くなりました。 medium は $0.56 → $0.25(55%減)、high は $0.75 → $0.30(60%減)です。
- 単価だけでなく、トークンも少なく済みました。 出力トークンはどちらの段階でも Opus より35%少なく、単価の50%差にトークンの差が加わって、節約幅が50%を超えました。
- 時間も短くなりました。 Sonnet は medium で29%、high で47%速く終わりました。
- 注目の組み合わせ:Sonnet high と Opus medium。 Sonnet high は46%安く($0.30 対 $0.56)、時間は6秒長く、コードはより長くなりました(398行 対 358行)。


4つのゲームを比較

4つとも問題なく動き、依頼した機能(2レベル、スコア、ライフ3つ、キーボード・マウス操作)をすべて備えていました。違いは、その上に何を足したかです。
| モデル · effort | 追加したもの |
|---|---|
| Sonnet medium | 虹色のブロック、レベル2の市松模様の配置と2回当てないと壊れない最上段、一時停止 |
| Opus medium | 虹色のブロック、2〜3回当てないと壊れないブロック(残り回数を表示)、一時停止・リスタート、ウィンドウを離れると自動停止 |
| Sonnet high | パーティクル効果、ハイスコア保存、レベルクリアボーナス、レベル2で狭くなるパドルと速くなるボール、自動停止 |
| Opus high | パーティクル効果、ハイスコア保存、クリア・残りライフのボーナス、タッチ操作 |
- Sonnet high は Opus high とほぼ同じ機能構成でした。 足りなかったのはタッチ操作くらいです。
- Sonnet medium が最もシンプルでした。 効果音やパーティクルといった飾りがありません。
段階ごとの詳しいレビュー
ゲームを実際に遊び、モデルが最後に残した要約とコードもあわせて確認しました。Opus 5.5 の medium・high のレビューは effort 比較の記事 にあります。
Sonnet 5.5 medium:37秒、$0.25
- 作ったもの: レベル1は5段のブロック、レベル2は7段の市松模様の配置でボールが速くなり、最上段は2回当てないと壊れません。ゲームオーバーとクリアの画面があります。
- 良い点: 依頼した機能はすべて正常に動きます。4つの中で最も速く、最も安く済みました。
- 惜しい点: 効果音やパーティクルといったゲームらしい演出がなく、ライフもハートではなく文字だけで表示されます。コードも198行で最も短くなりました。
- 向いている作業: 動作だけ確認できればよい試作、簡単な修正。
Sonnet 5.5 high:58秒、$0.30
- 作ったもの: レベル2は空きマスが混じった7段の配置に2回当てないと壊れないブロックがあり、ボールが速くなってパドルが狭くなります。
- 良い点: ブロックが壊れるとパーティクルが飛び、ハイスコア保存、レベルクリアボーナス、ウィンドウを離れると自動停止まで入っています。ライフは赤い点で表示されます。
- 惜しい点: 2回当てないと壊れないブロックは、コード上は細い白枠と1回当たった後に薄くなる表現でしか区別されず、プレイ中は気づきにくくなっていました。タッチ操作はありません。
- 向いている作業: 普段のコーディング、人に見せられる試作を安く作るとき。
実際に使ってみた感想
2つのゲームを実際に遊んだ感想と、普段ゲームを作りながら Sonnet を使ってきた経験です。測定値ではなく、体感です。
Sonnet medium:物足りないが、機能は正常
とてもシンプルで、ゲームらしい演出もハートもないので物足りないですが、機能的には正常に動いている感じです。
画面を見るとすぐに違いがわかります。ブロックは壊れても何の演出もなく消え、ライフはハートではなく画面上部の「Lives: 3」という文字だけです。それでも、スコア、2レベル、ライフ3つ、キーボード・マウス操作と、依頼したものは1つも欠けていません。依頼書をチェックリストとして見れば合格ですが、ゲームとして見ると作り込みが足りません。「とりあえず動くか見たい」というときなら、これで十分です。
Sonnet high:Opus high 並み、ただし1か所が惜しい
Opus 5.5 の high レベルの出来です。ゲームの演出ではパーティクルをうまく作っていました。ブロックが壊れるたびに破片が飛び、medium とは手応えがまったく違います。ハイスコア保存とレベルクリアボーナスまで入っていて、画面だけなら Opus high と並べても大きく見劣りしません。
ただ、2回当てないと壊れないブロックを、プレイヤーが気づけない作りにしていました。コードを見ると、このブロックは細い白枠だけで区別され、1回当たると少し薄くなる程度です。遊ぶ側からすると、ほかと同じに見えるブロックが1回当てても壊れないので、バグのように感じることもあります。機能は入れたのに、それをプレイヤーに見せる仕上げが抜けているわけです。
普段 Sonnet を使ってみると
細かく伝えても、思ったとおりにはなかなか実装されない感じがありました。機能を実装することはできますが、求めている細部まで持っていくには、何度も追加で依頼し続ける必要がある感じです。そのため、作っては直し、作っては直しを Opus よりも頻繁に繰り返していたと思います。
今回の Sonnet high の2回で壊れるブロックも、同じ形と見ることができます。「2回当てないと壊れないブロック」という機能は作れても、「プレイヤーが見てすぐわかるように」という細部は、もう一度依頼して初めて埋まるという具合です。
費用で見ると
今回の計測は1回の依頼で終わる小さなゲームだったので、この差は数字に出ていません。単純計算で、Sonnet high($0.30)に同じ大きさの依頼をあと2回すると $0.90 になり、Opus high 1回($0.75)より高くなります。実際の修正依頼は大きさがまちまちなので費用も変わりますが、直す回数が増えるほど Sonnet の安い単価の利点がすぐに小さくなる点は、あわせて考える必要があります。
どの作業にどのモデルを使うか

計測結果と実際に使った経験を合わせたおすすめです。
| 作業 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 簡単な修正、動作確認用の試作 | Sonnet medium | 37秒、$0.25 で最も速く安い |
| 要件がシンプルなコーディング、新機能 | Sonnet high | Opus medium より46%安く、出来は Opus high に近い |
| 細部まで合わせる必要がある作業 | Opus medium〜high | Sonnet は細部まで詰めるのに修正依頼が多く必要だった |
| 完成度が大事な成果物 | Opus high | 最も高いが($0.75)抜けが最も少ない |
- 注意: 各1回、小さなゲーム1つで測った結果です。大きなプロジェクトや難しい問題では差が変わることがあります。
- 修正まで計算に入れましょう。 1回で終わる作業なら Sonnet が確実に安いですが、望む結果まで何度も直すなら、その回数だけ費用と時間が増えます。
結論:シンプルな作業は Sonnet high、細部は Opus
- 最もコスパが良いのは Sonnet 5.5 high でした。 $0.30 で Opus medium($0.56)より46%安く、出来は Opus high 並みでした。
- Sonnet medium は速くて安いものの、物足りません。 機能は正常ですが、ゲームらしい演出がありません。
- 細部まで合わせたいなら Opus です。 計測でも Opus high の抜けが最も少なく、普段の使用でも Sonnet は望む細部まで持っていくのに修正がより多く必要でした。
よくある質問
Sonnet 5.5 は Opus 5.5 よりどれくらい安いですか? トークン単価は入力・出力とも50%安くなります。今回の計測ではトークンも35%少なく、同じ effort での実際の費用は55〜60%少なく済みました。
Sonnet 5.5 でもゲームは作れますか? はい。今回の計測で、Sonnet の medium と high はどちらも依頼した機能をすべて備えたゲームを問題なく作りました。high はパーティクル効果とハイスコア保存まで入れました。
では Opus 5.5 はいつ使えばいいですか? 求める細部が多く、正確さが必要なときです。Sonnet は1回で終わる作業なら十分でしたが、細かい要求は何度も直す必要があることが多くありました。
自分の作業で計算する
コーディングエージェント費用計算機 で作業の大きさと1日の作業数を入れると、Opus 5.5 と Sonnet 5.5 の1か月の費用を比べられます。プロンプト1つの費用は トークンカウンター で確認できます。Opus 5 と 5.5 の違いは Claude Opus 5 と 5.5 の違い にまとめました。
2026年10月9日計測。費用は ccusage が API 料金に換算した値で、モデルや Claude Code の更新によって結果が変わる可能性があります。
出典
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